「シャンプー後の排水口を見てゾッとしました。」
産後の抜け毛量にびっくりする女性も少なくありません。
もしこのまま薄毛になってしまったら……。
と、不安に思うママさんたちは、たくさんいます。
そもそも産後の抜け毛はなぜ起こるのでしょう?
こちらのページでは、産後の抜け毛の原因についてまとめています。
このページでわかること
産後の抜け毛なぜ?原因は?
産後の抜け毛の主な原因は3つ。
- 女性ホルモンの変化
- ヘアサイクル(髪の再生サイクル)
- 生活スタイルの急激な変化
では、それぞれについて見ていきましょう。
女性ホルモンの変化
産後の抜け毛には、ホルモンバランスの変化が、大きく関係しています。
女性ホルモンには2種類あります。
個人差はありますが、月経の周期は20日間~40日間。
妊娠をしていない時は、月経周期に沿って、
- エストロゲンが多く分泌される時期
- プロゲステロンが多く分泌される時期
と、2種類の女性ホルモンが交互に優位にたって分泌されます。
妊娠中には、エストロゲンもプロゲステロンのどちらも分泌量が徐々に増えていきます。
どころが、出産すると女性ホルモンが急激に減少。
だから、産後は心身ともに不調に陥りやすいのです。
産後の抜け毛も、ホルモンバランスの急激な変化が原因の一つと考えられます。
ヘアサイクルの乱れ
髪にはヘアサイクルというものがあり、一定の周期で再生を繰り返しています。
妊娠中は、女性ホルモン・エストロゲンの分泌量が多いおかげで、本来のヘアサイクルからいうと“抜ける予定の毛”が、抜けにくくなっています。
(エストロゲンは、髪の健康維持に役立つホルモンです。)
ところが、出産後、急激にエストロゲンが減ってしまうせいで、妊娠中に抜ける予定の髪も一気に抜けてしまうのです。
「産後の抜け毛がひどい!」と驚くママさんは多いですが、ヘアサイクルと妊娠中の女性ホルモンとの関係からみると、ある程度は自然であるともいえるのです。
通常のヘアサイクルでも、3~4ヶ月間の休止期があります。
出産後、一斉に抜けた髪が休止期に入ってしまうワケですから、新しい髪が生えるまでしばらく薄毛の状態に。
生え始めても、月に1cmくらいしか伸びないので、ある程度の期間「産後の薄毛」が治らない、と悩むママさんたちが多いのです。
生活スタイルの急激な変化
産後ゆっくり休めればよいのですが、なかなかそうもいきませんよね。
母体が完全に回復していないうちから、育児や家事に追われることも。
慣れない育児によるストレス、夜泣きや授乳などで睡眠時間も不足しがち。
こうした生活スタイルの急激な変化も抜け毛を悪化させる原因の一つです。
(参照サイト:オムロン式美人)
産後の抜け毛いつまで続くの?
なかなか止まらない抜け毛に、不安になるママさんも多いと思います。
ですが、「産後の抜け毛」でいえば、女性ホルモンが回復してくれば治まってくるでしょう。
産後、急激に減った女性ホルモンは回復してきますが、授乳中は女性ホルモンの低い状態が続きます。
母乳を出すための“プロラクチン”というホルモンが、女性ホルモンを抑制してしまうんですね。
つまり授乳回数が減ってくる時期には、徐々に女性ホルモンの量も戻ってきます。
産後1年くらいは、抜け毛に悩むこともある、と思ってあまり神経質にならない方がいいですね。
まとめ
産後の抜け毛には、産後特有の原因があります。
女性ホルモンのバランスやヘアサイクルが整ってくれば、徐々に抜け毛は減っていきます。
ですが、出産時の年齢によっては、産後の抜け毛は治っても、加齢などの要因もあり抜け毛が止まりづらい場合も。
また若いママさんでも、すぐに職場復帰して仕事と育児の両立によるストレス、など負担がかかると、回復が遅れる場合もあります。
薄毛の状態が続かないようにしっかり対策していきましょう。
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